二度目の正直。《短編》
「何の映画にしたの?」
「秘密」
秘密にされて少し拗ねてみるけど、
「秘密」と言った時、常磐君が
人差し指を口に当てた時はキュンとした
――――――…
常磐君が選んだ映画は恋愛モノだった
常磐君、そんなキャラじゃないのに。
映画開始5分。
右肩に重さを感じる
いくら何でも早すぎませんか…
時々、頬に常磐君の髪の毛が当たる
くすぐったい……
でもこんな時間も恋人っぽくていいな。
全然、ムードはないけど。