二度目の正直。《短編》





声も震えてたし、『でした』じゃなくて
『だよ』って可愛く言うつもりだったのに

咄嗟に出てきた声がこれだった



「………」


常磐君がどんな顔してたのかわからない

私が俯いてたから。



私が少し上を向くと常磐君は
いつもと変わらない表情でいた

…少しも心が動いたりはしないんだね。





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