どうも、うちの殺人鬼(カノジョ)がお世話になってます。
時流【参】
―――……パシャ、パシャ
パシャシャシャシャッ
……ん、んー……?
あー、何の音だ……?
まだ眠い目を擦りつつ、俺は身体を起こした。
ベッドの横にある目覚まし時計を見ると、朝の六時。
起床時間にはまだ早いから、これは目覚まし時計の音ではない。
ん?
なんだか、いつもより毛布の中が温かい気がする。
帰ってきた蝶野か真吹が湯たんぽでも入れてくれたのか?
いや、だったらもう朝まで熱が持続してるとは思えない。
恐る恐るぺろりと毛布をめくると……
「……ぅ?んぁ、じるさま、おはようございますぅ……」
市木が丸くなっていた。
「ッだあぁーーーーーーっ?!?!」
市木が来てから何度目かの叫びが、自室に響く。
完全に目が覚めた。