どうも、うちの殺人鬼(カノジョ)がお世話になってます。
どうしてこの人は、こんな事を言っておいてなお笑顔でいられるのか。
「でも……」
「嫌なのですか?出来ませんか?でしたら、授業はここまでとなります」
「や、やります!やりますよ……!」
「ふふ、mon propre……いい子、ですね」
先生は私の頭を一撫ですると、私の小指に自分の小指を絡めた。
「では私とあなたで契を結びましょう♪carré du petit doigt(指切りげんまん)~……♪」
☆
「……ちゃん……小紺ちゃん?」
「……麗歌ちゃん?」
「どしたの?なんか、泣きながら寝てたけど……悪い夢でも見た?」
「あ……」
気がつくと、頬に涙が伝っていた。
悪い夢……ではない。