友達以上、恋人以下。
小林は、2年の時、初めて同じクラスになった。
はじめの席は近かったけど、お互い意識もせず、他人として認識していた。
小林は、口が悪くて、背が高くて、大したイケメンでも無い、本当にただのクラスメイトだった。
なんなら私は、他人に暴言を吐く人は苦手だった。
なんのきっかけだったかは忘れちゃったけど、小林と、他の周りの席の子たちと話す機会があった。
そのとき、小林は笑顔で話をしてくれた。
『なんだ。意外と普通の人なんだ。』
私の中ではその時、怖い人から話せるクラスメイトに昇格した。
初めてのホームルームで、委員会を決めることになった。
なかなか決まらずイライラした私は、人気のない総合委員に入ることにした。
そこに小林の名前もあった。
クラス行事を仕切ったりする委員会だった。
小林はまた、私の中で、話せる人から、委員会が同じの人に昇格した。