好き、嫌い、好き
〜玲音said〜

次の日の朝
回診にむかう

最後はみいなちゃんの所

寝ていたら悪いから静かに扉を開ける

玲「おはよう 大丈夫?」

起きていたので声をかけた

み「おはようございます…だいぶいいです」

昨日よりは顔色は良かったが
まだ呼吸があさい…

玲「熱測って」

白衣のポケットから体温計を取り出して
渡す…が

ずっと下を向いたまま反応なし

玲「おーい 大丈夫?」

声をかけるとビクッとした

玲「ちょっとごめんよ」

無理矢理挟んだ

すると…

み「嫌!……んっ グスッ」

泣き出してしまった

玲「大丈夫…動かないで すぐ終わるから」

布団の中でグズグズしているみいなちゃん

その時…
ピピピッと体温計が鳴った

みいなちゃんに取られる前に
抜き取ると

『38.5』

まだ高いけど昨日よりはましか

玲「聴診するよ」

ほんの少しだけ服を捲ってくれたから
聴診器を滑りこませる

ん〜 大丈夫かな

「いいよ 頑張ったね」

褒めてやると
うるうるした目でこっちを見てくる

なんだ?

み「もう……何も無い?」

えっと
本当は喉も診ておきたかったけど

そんなうるうるした目で見られたらね

玲「大丈夫だよ もう何もしない」

こう言うしか無かった…

みいなちゃんはホッとした表情をしたし
まぁ…いっか





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