君の好きが聞きたい。
どんどん自己紹介が進んでついには、最後の男子。

遅刻した人だ。

「和田快斗です。よろしくお願いします。」

和田快斗くん。

普通にカッコイイ。身長も180センチは超えてる。

この声……

あっ!あの朝の彼だ!

まさか、同じクラスなんて……

それにしても、私はこんなイケメンとぶつかってたんだ……

ある意味付いてたかも?

「……さんっ…相田さん!」

「へ?あ、ひゃいっ!」

変な声出たぁ……

「ふふっ、あなたの番ですよ。」

「えっ!」

みんな笑ってる……

恥ずかしい……和田君の事考えてたから…

「初めまして、相田春妃ですっ!背が小さいのが、コンプレックスです。よろしくお願いします。」

「可愛い」とかが聞こえてくる。どうせ背のことなんだから。

実は、身長が145センチしか、無い私。

小学校でも中学校でも、身長順に並ぶのは1番前!自慢じゃないけどね。

どんどん他の子の自己紹介が進んでいく。

その中で1人。今までの子の中で、誰よりも注目を集めた子がいた。

「初めまして、土屋風梨です。みんなとたくさん話したいです。よろしくお願いします。」

土屋風梨ちゃん……

女の子の私が見ても、見とれてしまう美貌。

透き通る様な声。綺麗な茶髪。

文句無しの美女。

男子の目がハートになってる。

確かに、私が男子だったら、絶対好きになってる。
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