君の好きが聞きたい。
それから、どんどん自己紹介が進んでいって。

私は思った。このクラス顔面偏差値高くない?!

土屋風梨ちゃんの他にも、可愛い子は結構いた。

私も浮かないように頑張らなきゃ。

「はい、皆さんの自己紹介が終わりましたね。
明日からは、授業が始まります。なので机の中に入っている教科書を使います。」

教科書多くない?!

机に手を突っ込もうと思ったけど、教科書がパンパン過ぎて、ダメだった。

「目を通すために、持って帰ってもいいし、置いて帰ってもいいです。」

置いて、帰ろ……

「それでは、解散です。明日からよろしくお願いします。」

先生のあいさつが終わると、みんないっせいに話し始めた。

中学校から同じ子がいない私は、誰とも話せなくて。

帰ろうとしてたら。
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