カズキ、10年愛〜不良のあなたに恋をして〜前編
どれぐらい時間がたったのだろう…





私はカズキの腕の中にいた。







うわっ!!

もの凄い顔近い…

奇妙な恥ずかしい気持ちが込み上げくる。


私…



カズキとしちゃったんだよね…



カズキは隣で眠っている。


伏せられた長いまつげに、


うらやましいぐらいのサラサラの髪にたくましい胸。


こんな素敵な彼に抱かれたんだなーって体全身で幸せがこみ上げてきた。






  □ □ □



昼近くにカズキは目覚めた。




昼過ぎになってもシュンさん夫婦の姿はない・・




大体、人様のおうちでエッチをしている私もどうかとおもうけど・・・




昨日の夜中にシュンさん真由美さんが、お産のために病院行ったということは・・・


そろそろなのかな・・?



のそのそと支度をしてると不意に後ろから甘い声が降ってくる。







「起きてたのか?
わりぃ…寝ちまったな」





「ん~ん。寝顔のカズキ見てたから、平気。」


「口開いてなかった?」


「よだれ出てたよ?」


「マジで?!」


「うっそ。」


「このっ!チビがっ」











カズキは意地悪な顔をしながら身体をくすぐり始めてきた。






「ギャハハ。やめてぇ。
く゛る゛し゛い゛」




たまらず上げる声。





「舞?」





くすぐるのをやめるかと思えば急に真顔になったり・・


本当反則だよね・・







そんなクールあなたに、はまってるんだよ










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