カズキ、10年愛〜不良のあなたに恋をして〜前編
ある日の夜…
珍しく、あいつは仕事に出ている。
降りしきる雨の夜、母の勤めているキャバレーに電話をかけた。
「俺…だけど・・・」
愛想よく電話に出た母の声がとたんに曇っていくのを感じる。
「忙しいのよ」
ぽつりとつぶやいている・・
「あいつ・・今いないから。
母さんみんなで、この町を出ようよ!」
電話の向こうで黙る母。
「新聞配達でも、なんでもするし、高校も行くからさ!」
啜り泣く声だけが聞こえる。
「泣いていても、しゃあないだろ?辛くないのかよ?
あいつら、二人これ以上おかしくしていいのかよ?」
『でも…有田さんが…
心配だわ…』
「何言ってんだよ!
あんた、俺らの親だろ?
しっかりしろよ!!
何ほざいてんだよ。」
『母さん、仕事あるから、電話切るよ。』
そう一方的に言うと、電話が切れた。
どうにでもなれ!!
くそッたれ!!!
珍しく、あいつは仕事に出ている。
降りしきる雨の夜、母の勤めているキャバレーに電話をかけた。
「俺…だけど・・・」
愛想よく電話に出た母の声がとたんに曇っていくのを感じる。
「忙しいのよ」
ぽつりとつぶやいている・・
「あいつ・・今いないから。
母さんみんなで、この町を出ようよ!」
電話の向こうで黙る母。
「新聞配達でも、なんでもするし、高校も行くからさ!」
啜り泣く声だけが聞こえる。
「泣いていても、しゃあないだろ?辛くないのかよ?
あいつら、二人これ以上おかしくしていいのかよ?」
『でも…有田さんが…
心配だわ…』
「何言ってんだよ!
あんた、俺らの親だろ?
しっかりしろよ!!
何ほざいてんだよ。」
『母さん、仕事あるから、電話切るよ。』
そう一方的に言うと、電話が切れた。
どうにでもなれ!!
くそッたれ!!!