カズキ、10年愛〜不良のあなたに恋をして〜前編

堀の外

「いい加減にゲロしたらどうなんだ!?アァ?」

「俺は…殺すつもりなんてありません!何度言えばいいんですか!!」


俺は小さな取調室で、朝から晩まで、缶詰にされて質問攻めにあっていた。
ここに監禁されてもう

一週間がたつ…

正直、気力と、体力が低下し過ぎて反論する気にもならなくなってきていた。

この担当の刑事は、どうしても俺に殺人の容疑もかけたいようで、時には警棒で殴りつけてくる事もある程だ。

本当…


ドラマよりたちわりぃよな…


そんな中でも、俺の担当の弁護士だけが、ただ一人の味方だった。


母さんと言えば、面会に来てもただ泣くだけで、話しにならない所か、逆に疑う始末だった。


俺って信用がなかったんだなと改めて感じる。

まあ、どうでもいいけどな…。




それより、俺は早くここから出たくて仕方がないんだ。


7月29日には…

絶対出てやるんだ!!




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