カズキ、10年愛〜不良のあなたに恋をして〜前編
私はどうやら、気を失ってしまってみたい。

平田が運んでくれたのかな?

後でユキに御礼言わなきゃね。



今何時ナンダロ?


げっ!!


20時じゃん…!!!


やばいよ…

お父さん、お母さん、
心配しちゃうよ…


おきなきゃ…










え??

…身体が痛くて起きれないよ;



私の身体は鉛の様に重い。

例え、上手く起きれ上がったとしても、ビデオの逆戻りを見てるかのように、身体は再びベッドへ押し戻されてしまう。



……うーーん
……困った……


ガタガタ騒いだ音に気が付いたのか、真由美さんが心配そうな顔で部屋に入ってきた。



「舞ちゃん。大丈夫?」

「実は…起き上がる事が出来なくて;」

「あちゃーそうか、一応家には、電話したから、安心して寝ていて、いいからね。」
真由美さんはニッコリと言い聞かせる様に微笑んだ。

「お母さん…なんて、言ってました?」



心配そうに尋ねる私に真由美さんはほんの少しクスリと笑って。


「大丈夫だって。舞ちゃんは家で遊んでいる内に、寝てしまったようで、気持ち良さそうなのでこのまま寝かせますって。

住所も電話番号も伝えたら、安心したのか、よろしくお願いしますって、言ってたわよ?

明日、どうせ土曜日で学校休みでしょう?」


「うん」


「ならゆっくりしていきなよ!ね?」




少し悩んだ物の実際今は身体が動かないんだし、真由美さんの好意に甘える事にしたんだ。


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