カズキ、10年愛〜不良のあなたに恋をして〜前編
真由美さんに泣きながら、話しを終わった頃には深夜0時をまわっていた。

「あら、もうこんな時間なのね。
舞ちゃん、おにぎり食べる?起き上がる元気まだないでしょ?」

「はい!もう、お腹ペコペコで…」



安心したのか、私の腹の虫はグーグーさっきから大騒ぎ。


「真由美さん?」


真由美さんは開けかけのドアごしに、くるりとふりむく。

「なに?」

「ありがとう。」



真由美さんはクスリと笑って部屋を後にした。




しばらくすると、ホカホカのおにぎり二つと漬物、ワカメと豆腐の味噌汁を運んで来てくれた。

私は、全部平らげる。

だってめちゃめちゃ美味しかったんだもん。

すっかり食べ終わると、真由美さんは、身体が痛くて眠れなかったら困るからと、鎮痛剤をくれた。

私は素直に薬を飲んで、そのまま眠りについた。







カズキ…


今頃どうしてるんだろ…。


早く、カズキ…


逢いたいな…


カズキも、きっと、


同じ気持ちだよね?

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