カズキ、10年愛〜不良のあなたに恋をして〜前編
あの事件が起きて以来、何をどう思ったのかな?

私の私物が消えるという事は無くなったみたい。

真由美さんが、直接佳子に話しをしたらしく

「今度、こんな真似をしたら佳子をさらう。」

と脅したらしい。

それから、何も私の周りに異変が起きないので、やはり佳子の仕業なんだと私は思っていた。






あの日、偶然、平田が校内にいなかったら私は、本当に生きていたのだろうか?



虫はケラのようにしか思わない人の命を、彼女達の暴走は果たして止まっていただろうか?

今でもあの出来事は、私にとって消えない記憶の一部となってしまう。




カズキから連絡が途絶え季節はいつしか夏を迎える。






もうすぐ7月29日になるよ。




約束覚えていてくれてるのかな?


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