カズキ、10年愛〜不良のあなたに恋をして〜前編
「それでは。身体に気をつけて、夏休みを過ごしてださい。
これで、終わります。」


「起立!」

「さようなら」

「「さようなら」」




そう、今日は1学期最後の日です。


待ちに待った夏休み突入で、気分はウキウキ!


絶好調!とはしゃぎたい所なのだが……。


受験生と言う事でこの半分でいくつもりの

もうすぐ15歳の舞です。



挨拶の号令が終わると、教室はいっせいに、ざわつきはじめる。

すぐに帰る人、友達とおしゃべりを楽しむ人さまざま。

そんな中、いつもの仲良し、フミ、ユキが私に近寄ってきた。



「舞!たまには一緒に帰ろう?」

「うん、私もそう思ってた。」



思わぬ二人の申しでに、私は少し驚いてしまった。

フミは、田村君といつも帰るでしょ?

ユキは平田とでしょ?



「大丈夫なの?」



様子を伺うよに二人に聞き直す。



「最後ぐらいはいいじゃん?」


ユキが笑顔で言った。


「そうだね。」



私もニヤニヤ言い返す。

だって、みんなと帰るの久しぶりなんだもん。


帰り支度をしてみんなと、帰ろうと教室を出ようとした。


その時だった…。











私は、佳子と鉢合わせをしたのだった。


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