カズキ、10年愛〜不良のあなたに恋をして〜前編
「やっぱりって、なんですかね…?」


「いや?なんでも、ないよ。
手紙にも、待ってろって書いてるんだしさ。
とりあえずよかったんじゃないかな?」


「そうですね…」


真由美さんに、話をそらされた様な…。

感じが…

するんだけど…なっ。


「舞ちゃん!せっかくだしさ。海に行かない?」



「あ…。でも…。
やっぱり塾に戻ります。
迷惑かけました。」




一礼をして私は、家を後にした。



真由美さんの

 
「やっぱりね」

の言葉がぐるぐる頭に駆け巡りながら、私は重い足どりで塾に向かった。



ん…スッキリしない…


< 175 / 284 >

この作品をシェア

pagetop