カズキ、10年愛〜不良のあなたに恋をして〜前編
やがて…ゆっくりと私達は、手を繋いで歩きだす。
話したい事が沢山あったはずなのに、胸がいっぱいで言葉が思いつかないよ。
「舞?」
「うん?」
右肩越しからなんども、そこに居るのを確認するかのように、見上げては、また長く延びた二つの影を見つめいた。
「シュンさんから…聞いたから…。」
その言葉に、私の心臓にナイフが突き刺さる。
私は、思わず繋いだ手を離そうとした。
が!
カズキは、なおもキツク握りしめてきた。
お願い!その話は言わないで!
聞きたくない。
「佳子の仕業なのも聞いたから。
それに…」
カズキは一瞬押し黙ってしまった。
伏せられた長いまつげを、再び見開き
「やったやつ、秋山さんなんだ。シュンさんの友達」
「えっ?!」
「佳子に振り向いて欲しくて、お前を…犯したらしいよ。」
その瞳からは、怒りと悲しみが交ざった感情が溢れだしている。
「俺は…無力だけど、シュンさんの友達だから、手を出すのは、申し訳ないと思ったけど…
アイツら、秋山ともう一人は俺の手でやっといたんだ。」
「そんな!」
驚いて思わず、足を止めた。
「そんな事したら、またカズキ居なくなっちゃうじゃない!」
「お前の為ならかまわないさ。
でも、秋山達は、絶対そんな事しないよ。
ていうかさ、出来る立場じゃねぇし。
どうしても、どうしても許せなくて…。
マジで許せねぇんだ!」
唇を悔しそうに噛み締めていたカズキの姿…
今でも忘れないよ。
カズキ…ありがとう
話したい事が沢山あったはずなのに、胸がいっぱいで言葉が思いつかないよ。
「舞?」
「うん?」
右肩越しからなんども、そこに居るのを確認するかのように、見上げては、また長く延びた二つの影を見つめいた。
「シュンさんから…聞いたから…。」
その言葉に、私の心臓にナイフが突き刺さる。
私は、思わず繋いだ手を離そうとした。
が!
カズキは、なおもキツク握りしめてきた。
お願い!その話は言わないで!
聞きたくない。
「佳子の仕業なのも聞いたから。
それに…」
カズキは一瞬押し黙ってしまった。
伏せられた長いまつげを、再び見開き
「やったやつ、秋山さんなんだ。シュンさんの友達」
「えっ?!」
「佳子に振り向いて欲しくて、お前を…犯したらしいよ。」
その瞳からは、怒りと悲しみが交ざった感情が溢れだしている。
「俺は…無力だけど、シュンさんの友達だから、手を出すのは、申し訳ないと思ったけど…
アイツら、秋山ともう一人は俺の手でやっといたんだ。」
「そんな!」
驚いて思わず、足を止めた。
「そんな事したら、またカズキ居なくなっちゃうじゃない!」
「お前の為ならかまわないさ。
でも、秋山達は、絶対そんな事しないよ。
ていうかさ、出来る立場じゃねぇし。
どうしても、どうしても許せなくて…。
マジで許せねぇんだ!」
唇を悔しそうに噛み締めていたカズキの姿…
今でも忘れないよ。
カズキ…ありがとう