カズキ、10年愛〜不良のあなたに恋をして〜前編
やや暫くすると、カズキは出てきて
「やっぱりいねぇ」
苦笑いをして知らせてくれた。
「誰も居ないの?」
「うん。居ないなぁ。
弟と妹もいないから、遊びに行ったんじゃないかな?」
「…そっかぁ…」
お母さんがいなければ、病院も行けないし、どうにもならない。
しかも、明日は修学旅行。
どうにかなる物でもなかいなぁ…。
こんな調子だと、カズキは明日本当に、修学旅行は行けるのだろうかとさえ、不安を感じる。
「カズキ…お母さん。
明日修学旅行なの、知ってるのかな?」
「…ん。多分??」
「…多分って…」
「だってよ。遠足あっても帰ってかない事は、普通だしな。」
「…お弁当どうしたの?」
「金があるときは、店から弁当買ってそれを、持って行ったりとかもあったし。
ない時は、仕方ないから休む。」
「…マジ??」
「うん。普通だな。」
屈託のないカズキの、笑顔を見て、なんだか自分が、ぬくぬく育ってしまった事に、恥ずかしくなってきた。
「お母さん、帰ってくるといいね。」
そう言いながら私は、カズキの手をそっと握りしめた。
「やっぱりいねぇ」
苦笑いをして知らせてくれた。
「誰も居ないの?」
「うん。居ないなぁ。
弟と妹もいないから、遊びに行ったんじゃないかな?」
「…そっかぁ…」
お母さんがいなければ、病院も行けないし、どうにもならない。
しかも、明日は修学旅行。
どうにかなる物でもなかいなぁ…。
こんな調子だと、カズキは明日本当に、修学旅行は行けるのだろうかとさえ、不安を感じる。
「カズキ…お母さん。
明日修学旅行なの、知ってるのかな?」
「…ん。多分??」
「…多分って…」
「だってよ。遠足あっても帰ってかない事は、普通だしな。」
「…お弁当どうしたの?」
「金があるときは、店から弁当買ってそれを、持って行ったりとかもあったし。
ない時は、仕方ないから休む。」
「…マジ??」
「うん。普通だな。」
屈託のないカズキの、笑顔を見て、なんだか自分が、ぬくぬく育ってしまった事に、恥ずかしくなってきた。
「お母さん、帰ってくるといいね。」
そう言いながら私は、カズキの手をそっと握りしめた。