カズキ、10年愛〜不良のあなたに恋をして〜前編
翌日…

私は、集合時間内に駅前へとたどり着く。

1学年集合するにはいささか、狭い。

朝の通勤客も手伝ってか、駅前の広場はごった返していた。

「おはよう~舞」

「おはよう~ユキ、フミ」

笑顔でいつもの様に、3人でたわいのない会話をしていた。



\はい!集合!/



先生が大きな声で合図をだす。


その声と同時に、私は隣のクラスに目を移す。

隣のC組には、平田と、あの佳子がいる。

もう一つ向こうのD組に
レイコと同じカズキが
いるはず…。



「どうしたの?舞ちゃん」



私の後ろに並んでいたアユミちゃんが、キョロキョロする私を不思議に思ってか声をかけてきたのだ。

「うん…彼氏が…
見付からなくて。」


「彼氏?って高田くん?」

「うん…」

「私も見てないなぁ。
目立つ人だから、すぐにわかるんだけどね。
でも、来てるよ。
修学旅行だよ?」

「そうだよね?」


その言葉に私はちょっと安心をして、JRへ乗り込んだ。

JRに乗り込むと、決められたグループごとに座る。

男4人、女4人での構成で出来ていて、私はしばらく休んでいたので、何をテーマにしている班なのか、さっぱりわからず仕舞い(笑)


班長が誰なのかさえも、昨日知った程度だった。


こんなんでやっていけるんだろうか?

多少不安を残しつつも、
私達をのせて電車は出発をした。






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