カズキ、10年愛〜不良のあなたに恋をして〜前編
「ねね、舞ちゃん。
まだ高田くん、見つからないの?」
不意に私の席の隣に座っている、アユミちゃんが小声で声をかけてきた。
「え…?あぁ。うん。
まだ。」
「そっかぁ…」
そう言ってアユミちゃんは、流れる窓の景色に目を向けていた。
ややしばらくすると、アユミちゃんは思いたったようにこちらに体をくるりとむけてきた。
「ねね。D組まで捜しに行ってきたら?なんなら私もついていくよん。」
考えてもいなかった。
そっかぁ。私が捜しに行けばいいのか!
「うん!ありがとう。
でも、一人で大丈夫だよ?」
「そう?どうせ暇だし。
一緒に行くよ?」
これ以上は、断りきれないか。
「うん。ありがとう!」
そう言うのと同時に、私達は席を立った。
ここはやや先頭車輌あたり。
D組は後ろあたり。
途中、C組の車輌を抜けなくてはならない。
上手く抜けれるのか…
私は不安になっていた。
まだ高田くん、見つからないの?」
不意に私の席の隣に座っている、アユミちゃんが小声で声をかけてきた。
「え…?あぁ。うん。
まだ。」
「そっかぁ…」
そう言ってアユミちゃんは、流れる窓の景色に目を向けていた。
ややしばらくすると、アユミちゃんは思いたったようにこちらに体をくるりとむけてきた。
「ねね。D組まで捜しに行ってきたら?なんなら私もついていくよん。」
考えてもいなかった。
そっかぁ。私が捜しに行けばいいのか!
「うん!ありがとう。
でも、一人で大丈夫だよ?」
「そう?どうせ暇だし。
一緒に行くよ?」
これ以上は、断りきれないか。
「うん。ありがとう!」
そう言うのと同時に、私達は席を立った。
ここはやや先頭車輌あたり。
D組は後ろあたり。
途中、C組の車輌を抜けなくてはならない。
上手く抜けれるのか…
私は不安になっていた。