カズキ、10年愛〜不良のあなたに恋をして〜前編
「だって…好きなんでしょ?」

「好きって--…」





フミに言われるまで、付き合うとか、好きだとか考えてもみなかった。




好き--?




って…なんだろ?





付き合うって…








「本当、舞はウブだよね。びっくりしちゃうわ」



フミは呆れた様子。



「まぁ、それが舞らしいと言えば、らしいんだけどね。
もうそろそろ、自分の気持ちと向き合ってみたら?」






フミはにっこり笑って帰って行く。









付き合う…かぁ…



ため息混じりで見上げた空は真っ赤に燃えている。





あっ!塾!!



猛ダッシュで家にむかった。







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