カズキ、10年愛〜不良のあなたに恋をして〜前編
―塾の帰り道…
二つ目の曲がり角。
白いガードレールに腰を掛けながら、タバコをふかすカズキの姿が。
「カズキ~♪」
私は嬉しくて駆け寄る。
「ヨォ~。やっと終わったか。帰るか?」
「うん♪」
そう、これがいつもの光景。
何も話す事はない。
それでも私は、この時間がとても好きだ。
私は、今日の家の出来事を、
カズキに話そうか…悩んでいた。
こんな事話してもどうにもならないしな…
心配かけちゃうかな?
「うわ…っ!!」
そう言った時は、すでに遅くて
私は、ちいさな出っ張りに、つまずきこけてしまう。
「チビ!大丈夫か?」
「うん…よろけただけだし。大丈夫♪」
「しゃーねぇ~な。」
カズキはそう言って私に手を差し延べる。
「え?」
「いいから!ほら!」
照れくさそうなカズキ。
「ありがとう。」
私は、そっとカズキの手を掴んだ。
「あったかい。」
見上げたカズキの横顔に私は、ドキドキが隠せなかった。
二つ目の曲がり角。
白いガードレールに腰を掛けながら、タバコをふかすカズキの姿が。
「カズキ~♪」
私は嬉しくて駆け寄る。
「ヨォ~。やっと終わったか。帰るか?」
「うん♪」
そう、これがいつもの光景。
何も話す事はない。
それでも私は、この時間がとても好きだ。
私は、今日の家の出来事を、
カズキに話そうか…悩んでいた。
こんな事話してもどうにもならないしな…
心配かけちゃうかな?
「うわ…っ!!」
そう言った時は、すでに遅くて
私は、ちいさな出っ張りに、つまずきこけてしまう。
「チビ!大丈夫か?」
「うん…よろけただけだし。大丈夫♪」
「しゃーねぇ~な。」
カズキはそう言って私に手を差し延べる。
「え?」
「いいから!ほら!」
照れくさそうなカズキ。
「ありがとう。」
私は、そっとカズキの手を掴んだ。
「あったかい。」
見上げたカズキの横顔に私は、ドキドキが隠せなかった。