今日も君思ふ

そこにはやっぱり、少し短めのスカートで、茶色いブレザーのスーツを身にまとった和子先生がいた。

たまたま窓際にいたので、横顔が夕日に照らされている。

その横顔を綺麗だなと思ってうっとりと眺めながら、やっぱり話しかけるなんて無理だと落ち込んでいた。

そんなことをしばらくしていると、和子先生と目が合った。

「あら…」

そういった先生がこっちに近寄ってきた。

期待していたはずのことなのに、私はなにも答えられなかった。
< 14 / 19 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop