今日も君思ふ
そこにはやっぱり、少し短めのスカートで、茶色いブレザーのスーツを身にまとった和子先生がいた。
たまたま窓際にいたので、横顔が夕日に照らされている。
その横顔を綺麗だなと思ってうっとりと眺めながら、やっぱり話しかけるなんて無理だと落ち込んでいた。
そんなことをしばらくしていると、和子先生と目が合った。
「あら…」
そういった先生がこっちに近寄ってきた。
期待していたはずのことなのに、私はなにも答えられなかった。