今日も君思ふ
「けど、8分の1でしょー。ないない。」

私達の中学は全学年8クラスずつで全校生徒が800人もいる県下一のマンモス校である。

つまり勇太の担任が和子先生である確率は8分の1である。

「いや分からんよ。もしかしたらあるかもだし。」

「担任じゃなくてもお世話になることはあるか…担任になったら笑うわ。」

「そういえば今日2時に優美の家でいいんだっけ?」

「そうだよー。あ、その時にあいつに聞くか。」

「じゃあ、そういうわけでまたあとで!」

この時の私たちはこれがフラグだったなんて分からなかった。
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