H! SCHOOL LOVE
「美術部の顧問に頼んで、美術部の人を誰か、紹介してもらいましょうか?」
「君に描いてもらいたいんです!!」
再び大きくなった彼の声と彼の発言に戸惑いながら
「どうして美術部じゃない私に描いて欲しいんですか?」
「嫌…ですか?」
再び小さくなった彼の声。
「嫌じゃないですよ。絵を描く事は大好きですから。
ただ、どうして私に描いて欲しいのか分からなくて聞いたんです。
私達、初対面ですよね?」
それともどこかで会いましたか?
「分からないと…描きたくないですか?」
更に小さくなった彼の声。
「そういうわけじゃないです」
理由は言いたくないって事ですね。
「分かりました。絵を描きましょう」
「分からなくても…描いてくれるんですか?」
あなたが教えたくないんだから、仕方ないでしょう?
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