H! SCHOOL LOVE
「すい…ません……」
私が謝ると、天星先輩の眉間のしわが一瞬で消え、
「怒鳴って……腕を掴んですまない……」
謝りながら、強く掴んでいた私の右腕を解放してくれた。
天星先輩が謝っている所も…初めて見た……。
「いえ……。
私が悪いですから……」
天星先輩に注意されたのに、私が無視しましたから……。
「そうだな。
走ってもし滑ってケガしたり、プールに落ちたらどうする? 危ないだろ?」
「はい…」
「いくら俺の事が心配でも、危ない事はするな」
「はい…」
「そう言う俺も悪いけどな」
「…えっ?」
「いくら水形が危ない事したからって…怒り過ぎた……。
すまない……」
また謝った……。
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