H! SCHOOL LOVE
「天星先輩……」
「……何だ? また見とれて…」
「風邪が悪化してるんじゃないですか?
熱が出てきてるとか…」
だって天星先輩が怒ったり、謝ったりするなんて、おかしいですから!!!
「熱?
…ないぞ」
天星先輩が自分のおでこに手を置いて確かめて言う。
そんなはずは……。
「……ないですか?」
私は空いている天星先輩の左手を手に取ると、私のおでこの上に置いて、天星先輩に聞く。
「……ない」
「本当ですか?」
「ああ……手を離せ……」
……本当かな…。
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