H! SCHOOL LOVE
「水形! どうかしたか?」
私と自信家の間の変な空気を感じ取ったのか、王司部長が私に声をかけて来た。
「いえ。何でも…」
「カナヅチだよな?
水形さん?」
どうして……。
「そんなに驚くなよ。忘れたのか? おしゃべり女がペラペラと俺に話してただろ」
『この子は私の友達で水形好って言うの』
『何で私の事を紹介するの…』
『好はカナヅチなの。スイミングスクールに通っても全然泳げなくて…』
『ちょっと!』
『私の大事な友達なの!!』
話してた……。
「水形! カナヅチなのか?」
「はい……。でも私」
「男目当てか」
はっ?
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