底無しの

階段を上りながら、
リーダーは島に来てからのことを
思い返していた。



島にやってきたのは3ヶ月前。



友達に大学の研究の実験を手伝ってほしいといわれ、
研究室に行き そこから記憶がない。

気付いたらこの島にいた。



でも、今更過去の話をしても 現状は変わらない。


この島を出る方法は1つだけ。



「K…?」




外から鍵をかけてある寝室をそっと開ける。

この寝室には、リーダーの妹 Kがいる。



いる、というより

リーダーによって監禁されている。


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