【♡番外編♡】おはよう、きみが好きです
♡No.2♡ 彼女の誕生日 【八雲side】
【八雲side】
11月4日、今日は泪17歳の誕生日だ。
なのに、学校だなんてついてない……が!
俺なりに泪を喜ばせられるプランを考えた。
まぁ、放課後にみんなで泪をお祝いしようっていうサプライズなんだが。
泪へのプレゼントも買ったし、伝えたい言葉も徹夜で考えたし。
「ぬかりは無い……よな」
「ねぇ、八雲」
昼休み、校外学習メンバーで昼飯を食ってると、泪が俺に話しかけてくる。
や、やべ……なるべく普通にしねーと。
「な……んだよ?」
「そろそろ突っ込んでもいいかな、いや、もう我慢できないんだけど」
なんだ、もしかしてサプライズがバレたのか!?
そんな不安に駆られて、頭がパニくる。
「お腹でも痛いの?」
お腹って……。
「は?なんで腹??」
予想外の単語に、まぬけな声が出た。
「挙動不審なんだもん、いつもと様子もおかしいし」
ギクッと、効果音が鳴った気がした。