【♡番外編♡】おはよう、きみが好きです
「ありがとう、紫藤くん、中野くんっ」
泪の泣き笑いをアイツらに見せるのは癪だが。
今日くらいは許してやるか。
「お礼なら、八雲に言うといいよ」
「え??」
「今日のサプライズ、八雲が必死に考えたものから」
幸人、余計なことを……。
改めて言われると、は、恥ずかしいだろーが。
「八雲……」
泪が俺を見て、目を潤ます。
本当、泪ってこういうの弱いよな。
明るくて、強そうに見えて泣き虫なんだ。
「だから、挙動不審だったんだねっ……うぅっ」
「それ、泣きながら言うことか!?」
俺は、座っている泪の頭を引き寄せる。
すると、涙目で俺を見上げてきた。
くっ……今すぐキスしてぇ。
可愛すぎんだよ、仕草も表情も、なにもかも。
そんな衝動を必死に堪えた。