【♡番外編♡】おはよう、きみが好きです
「だって……嬉しすぎて、もうなんて言えばいいのか、わかんないんだもんっ」
「はいはい、なんも言わんでいいから」
その頭をなでると、甘えるように頬をすり寄せてきた。
やばい、本気でやばい。
理性がぶっ飛びそうになる。
「ただ、笑ってくれればいい」
「ん……わはは」
その泣き笑いが、胸を甘く切なくしめつけて。
どうしようもないほどの愛おしさに息ができなくなる。
「……本当、なんなんだよ、泪は」
俺をこんなに腑抜けにして、どうしたいんだ。
俺の煩悩は、全部泪で出来てんな、これは。
「泪、俺はアンタに出会わなければ、こんなに満たされた感情を知らずに死んでたかもしんねぇ」
静かに、泪が俺の話に耳を傾けているのが分かった。
だから、続けることにする。
「だから、泪が生まれてきてくれて、俺のことを好きになってくれて、すげー感謝してんだ」
泪は、俺の全てだ。
絶対に失いたくない、かけがえのない存在。