【♡番外編♡】おはよう、きみが好きです
「八雲、ありがとう、大好きっ」
「っ、なんか、罪悪感が……」
俺のわがままなんだよ、泪。
喜ぶ顔が見たいのも、こうして何かを贈るのも。
全ては、泪を誰にも渡したくないからだ。
「どうしたの、八雲?」
「いーや、なんも?」
相変わらず、ボーッとしてんな。
本当は、貪欲に全て奪ってしまいたいと思ってることも、きっと純粋な泪は知りもしない。
つーか、純粋すぎて傷つきやすいし、なんだこの可愛い生き物はって悶える。
だからこそ俺の手でずっと守ろうって決めてんだ。
「大好きだ、泪」
この言葉はたった一人、アンタだけに捧げるよ。