【♡番外編♡】おはよう、きみが好きです
「じゃあさ、ご飯にする?お風呂にする?それとも……」
「ご飯を所望します!!」
「ぶっ、必死すぎ……くくっ」
「笑うなし!」
「はいはい、ごめんって……っぷ」
もうっ、笑ってるし……。
なだめるように頭をポンポンと撫でられる。
なんだ、この余裕の違いは。
あたしだけなの、こんなにドキドキしてるの。
「泪、一緒に作ろうぜ」
「うん」
「手洗って、ほら」
流しの前に立つと、八雲があたしの袖を捲ってくれる。
「あと、汚れっからエプロンな」
頭からスポッとエプロンを被せられる。
なんか……自分が幼稚園児にでも戻ったみたい。
「何食べたい?」
「ハンバーグ」
というか、それどころじゃなくて、そんなオーソドックスな料理名しか浮かばなかった。
「可愛いのな、泪ちゃんは」
「急にちゃん付けとか、キモイ!」
「出た、照れ隠し。泪って恥ずかしい時、口が悪くなるよな」
笑いを堪えながら、八雲はあたしを背中から抱きしめる。