【♡番外編♡】おはよう、きみが好きです


「俺は、出会った瞬間から、アンタを好きになるような気がしてた」

「え……出会った時って、携帯取り違えた時?」

「そー、あん時、なんかビビッとな、予感があった」


でも、そう言われるとそうなのかも。

あたしも、八雲とは出会うべくして出会って、落ちるべくして恋をしたんだと、そう思える。

だって、あたしを変えた運命の恋だから。

きっと、全てが必然だったんだって。


「そんで、アンタとそーいう関係になってますます思った。俺は、泪に出会うために生まれてきたんだってな」

「八雲……」


顔を上げて、八雲を見上げる。

あたしが八雲の上に乗るような体勢に、ドキドキする。

八雲が、いつもより近くに感じた。


「心も体も、泪のことを欲してる。こんな、欲におぼれそうになるほどの想い、泪に出会うまで感じたことなかった」


八雲の瞳に、熱がはらむ。

いつもより、ギラギラしている気がして、ゾクッと体が震えた。


「泪……」

八雲の指が、スッとあたしの輪郭をなぞる。

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