【♡番外編♡】おはよう、きみが好きです


***

「……い……い」


声が、遠くから聞こえる。

それに気づくと、深い深い闇の中から、急速に意識が浮上する。


「……泪、朝だぞー」


眩しい光が、閉じた瞼の向こうに見える。


「泪、起きねーとチューするぞ」

「ん……起きてる……し」


眠気にボーっとしながら、目を開けると、至近距離で八雲と目が合った。


「なんでそこで起きんだよ」

「身の危険を、感じたから……おまわりさん呼ばないとって」

「彼氏様になんつーことを。俺は、犯罪者か」

「……未遂犯でしょ」


なんかこの会話、付き合い始めの時もあったなぁ。

5ヶ月記念日だからかな、色々と思い出す。

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