チガミドリ
キィー


扉の開く音だ
顔を急いであげた



「あ、菜々花」
扉をあけたのは菜々花だった





「わ、航大丈夫?」
ゆっくり歩いて俺の前で菜々花はしゃがんだ






「大丈夫だよ」
菜々花の方を向いて笑った。
大丈夫な訳無い…








「嘘ついてるよね?航」
菜々花の顔が真顔になった



「え?」
俺は聞き返す。





「顔が辛そうだもん」
俺の頭を菜々花が右手でなでた。




「…」
泣きそうになった。





「大丈夫だよ。何があっても私は航のことたすけるからね」
俺のことを菜々花が優しく抱きしめた








「…ありがとう」
俺は小さな声で言った。









菜々花は優しい。


こんな俺なんかにも






「夜ご飯できてるからいつでも呼んでね。用意するから」






俺が使わせてもらってる部屋から
菜々花はでてリビングに行った。







「分かった」
俺はうなずいた。


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