桜の季節、またふたりで
「あの・・・何も私じゃなくても、いいんじゃないでしょうか」


「わかってないな、美春ちゃんは。


あれだけ一緒にいたのに、もっと一緒にいたいって思ったんだから。


美春ちゃんの容姿も性格も、俺の理想なんだよ」


「でも、私はまだ・・・」


「彼から、連絡はきてる?」


「いえ、きてないです」


「俺は、そんなさみしい想い絶対にさせない。


はっきり結論出さないまま連絡してこないなんて、男としてどうかと思うけどな」


それは、正論だと思う。


誰よりも私が、竣くんの本当の想いを知りたいのに、できない。


だけど、できない=嫌いになる、じゃない。


きっと、何か理由があって、連絡をしてこないだけに決まってる。


かといって、いつまで待てばいいのかわからない。


無期限に待てるのか、自問自答してる毎日だから。





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