桜の季節、またふたりで
「美春は相変わらず、斉藤さんと順調なんだ」


「うん、まあね」


まどかは、ネイルの専門学校に通い始めて間もなく進ちゃんと別れてしまい、それから数人を経て、今は年上の美容師とつきあってる。


「そうだ、まどかの彼にカットお願いしようかなって思ってたんだ」


「あー、今ケンカ中」


「えーっ、どうしたの?」


「私が人数合わせの合コン行ったから。


連絡先だって交換してないのにさ」


「ヤキモチ焼いてるんでしょ、まどかカワイイから心配なんだよ」


「だからって、ケンカするまで怒ることないじゃん」


「私がカットお願いしたいっていうのをキッカケにしていいからさ、仲直りしなよ、ね?」






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