桜の季節、またふたりで
高2の夏
五十嵐さんが初めて私のバイト先に来たのは、まだ桜の花びらが舞っていた4月だった。
連絡先をもらっても、私は一切連絡しなかった。
連絡しないことで、私の意思は通じたと思っていたけど。
五十嵐さんには通じていなかったのか、その後もバイト先へ何度も来た。
お客様として来店して、いつもコーヒーを買って、二言三言会話する。
毎日来るわけじゃなくて、曜日もバラバラで。
いつしか私は、五十嵐さんが来るのを待つようになり、楽しみになっていた。
話す内容は、高校のことやお互いの仕事のこと、話題になってること、いろいろだった。
そして、そんな日々が積み重なった6月の土曜日。
17時までの勤務を終えて、通用口から外に出ると、雨が降っていた。
「天気予報、外れてる」
一人言は、癖になってしまっていた。
いつだって、一人だったから。
連絡先をもらっても、私は一切連絡しなかった。
連絡しないことで、私の意思は通じたと思っていたけど。
五十嵐さんには通じていなかったのか、その後もバイト先へ何度も来た。
お客様として来店して、いつもコーヒーを買って、二言三言会話する。
毎日来るわけじゃなくて、曜日もバラバラで。
いつしか私は、五十嵐さんが来るのを待つようになり、楽しみになっていた。
話す内容は、高校のことやお互いの仕事のこと、話題になってること、いろいろだった。
そして、そんな日々が積み重なった6月の土曜日。
17時までの勤務を終えて、通用口から外に出ると、雨が降っていた。
「天気予報、外れてる」
一人言は、癖になってしまっていた。
いつだって、一人だったから。