桜の季節、またふたりで
竣くんとつきあうようになって、まどかはものすごく喜んでくれた。


「めっちゃお似合いだよねー、なんかふたり似てるし」


「そうかなあ」


「ね、もうキスした?」


「えっ、まだだけど?」


「意外だね、五十嵐さんチュー好きそうなのに」


「まどかはもうしたの?」


「えっ、だって私たちつきあってすぐエッチして、もう何度もしてるけど?」


「あっ、そ、そうなんだ・・・」


そんな会話をしたのが、つきあい始めた頃で。


それ以来、私は妙に意識してしまい、普段通りを心がけていたら、なんの進展もなく3ヶ月たってしまった。


手をつなぐ、下の名前で呼び合う、という初歩中の初歩はクリアしたものの。


そこから先は、未知の世界だった。


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