桜の季節、またふたりで
たぶん今夜、私は竣くんだけのものになる。
少し怖くて、すごく恥ずかしくて、でも期待していた。
まどかにレクチャーを受けたから知識はあるけれど、頭ではわかっていても練習するわけにもいかないし、何も知らない方が良かったのかもしれない。
高校から家に帰ると、夜勤前の母はまだ寝ていた。
制服を着替え、竣くんへのプレゼントや明日の洋服やお財布や携帯を大きめのバッグに詰めたら、けっこうな荷物になった。
これを持って買い物に行くのは大変だから、一度竣くんの部屋に荷物を置きに行くことにした。
母に、竣くんとつきあっていて、今晩泊まることを話そうかとも思った。
だけど、どうしても、できなかった。
仕方なく、『今日は友達の家に泊まります』と置き手紙をしてきた。
まどかの名前を書くかどうか、迷った。
まどかは、名前を出していいって言ってくれたけど、万が一まどかの家に母が電話したら、面倒なことになるからやめた。
少し怖くて、すごく恥ずかしくて、でも期待していた。
まどかにレクチャーを受けたから知識はあるけれど、頭ではわかっていても練習するわけにもいかないし、何も知らない方が良かったのかもしれない。
高校から家に帰ると、夜勤前の母はまだ寝ていた。
制服を着替え、竣くんへのプレゼントや明日の洋服やお財布や携帯を大きめのバッグに詰めたら、けっこうな荷物になった。
これを持って買い物に行くのは大変だから、一度竣くんの部屋に荷物を置きに行くことにした。
母に、竣くんとつきあっていて、今晩泊まることを話そうかとも思った。
だけど、どうしても、できなかった。
仕方なく、『今日は友達の家に泊まります』と置き手紙をしてきた。
まどかの名前を書くかどうか、迷った。
まどかは、名前を出していいって言ってくれたけど、万が一まどかの家に母が電話したら、面倒なことになるからやめた。