桜の季節、またふたりで
竣くんちに戻って、手を洗って振り返ろうとしたら、抱きしめられた。


「美春、一緒に風呂入ろう」


「恥ずかしいよ」


「入浴剤あるからいいだろ」


「そういう問題じゃなくて」


「いいじゃん」


背が高くてガッチリした竣くんに抱きしめられながら髪をなでられたら、動けなくなってしまう。


「な、いいだろ」


舌をからめるディープキスをされて、何も考えられなくなった。


服を脱がされ、裸でお風呂場に引きこまれ、体中にキスされて、竣くんは優しく私の中に入ってきた。


「ごめん、なんか俺、強引だったかも」


ふたりで湯舟につかってたら、竣くんは謝ってきた。


「いいよ」


「たまには強引なのもいいってこと?」


「たまには、ね」


「たまには、美春からねだられてみたいんだよな」


「初心者だから、それは無理」


「ちぇーっ」


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