桜の季節、またふたりで
「そうなんですか、すみません、変なこと言って。
大学生はおつきあいしてる人がいるのが普通なのかと思ってて」
「美春ちゃん、大学生を何だと思ってるの?」
「受験を乗り越えて、就活まで羽を伸ばすのかと」
「そういう人もいるだろうけど、俺は違うよ」
「もしかして、片想い中ですか?」
私の言葉に、斉藤さんは足を止めて、まっすぐ私を見た。
「そうだよ」
「想いが通じるといいですね」
「今は、ちょっと無理かな」
「そうなんですか。
でも、今は無理でも、いつか通じるかもしれないですし」
「だといいんだけどな」
そう言いながら、斉藤さんは再び歩き始めた。
「今日もありがとうございました」
「来週の模試、がんばれよ」
「はい、おやすみなさい」
「おやすみ」
大学生はおつきあいしてる人がいるのが普通なのかと思ってて」
「美春ちゃん、大学生を何だと思ってるの?」
「受験を乗り越えて、就活まで羽を伸ばすのかと」
「そういう人もいるだろうけど、俺は違うよ」
「もしかして、片想い中ですか?」
私の言葉に、斉藤さんは足を止めて、まっすぐ私を見た。
「そうだよ」
「想いが通じるといいですね」
「今は、ちょっと無理かな」
「そうなんですか。
でも、今は無理でも、いつか通じるかもしれないですし」
「だといいんだけどな」
そう言いながら、斉藤さんは再び歩き始めた。
「今日もありがとうございました」
「来週の模試、がんばれよ」
「はい、おやすみなさい」
「おやすみ」