桜の季節、またふたりで
「美春ちゃん、今回の模試がんばったな。
判定結果が楽しみだよ」
「えっ・・・あ、ありがとうございます」
「どうかした?」
「いえ、何でもありません」
「さっきから、携帯ばっかり気にしてる。
彼氏から返事がないってこと?」
「そういうわけじゃないんですけど・・・」
「図星だろ」
返事がこないことなんて、今まで一度もなかった。
竣くんに、何かあったのかも。
「ごめんなさい、お先に失礼します」
立ち上がろうとした私の手首を、斉藤さんはつかんだ。
「行かせたくない、って言ったらどうする?」
「えっ?」
斉藤さん、なんでそんなこと言うの?
「冗談だよ。
じゃあまた来週の火曜日な」
「はい、ありがとうございました。
コーヒー、ごちそうさまでした」
ホームまで走り、電車に飛び乗った。
行きと同じなのに、ものすごく時間がかかっているような気がした。
判定結果が楽しみだよ」
「えっ・・・あ、ありがとうございます」
「どうかした?」
「いえ、何でもありません」
「さっきから、携帯ばっかり気にしてる。
彼氏から返事がないってこと?」
「そういうわけじゃないんですけど・・・」
「図星だろ」
返事がこないことなんて、今まで一度もなかった。
竣くんに、何かあったのかも。
「ごめんなさい、お先に失礼します」
立ち上がろうとした私の手首を、斉藤さんはつかんだ。
「行かせたくない、って言ったらどうする?」
「えっ?」
斉藤さん、なんでそんなこと言うの?
「冗談だよ。
じゃあまた来週の火曜日な」
「はい、ありがとうございました。
コーヒー、ごちそうさまでした」
ホームまで走り、電車に飛び乗った。
行きと同じなのに、ものすごく時間がかかっているような気がした。