ライ【完】
やっぱりお菓子は良いよと

おばあちゃんは帰り支度を始めた。

そして店長を睨み付けると

「私が帰った後にこの子に怒ってみなさい。きっと、このコンビニの中にいる若者がSNSで私とあんたのことをあげてるに違いないね。あっという間に広まってこのコンビニ、閉店に追い込まれるのじゃないか?」

と言い放った。

ヒイッと恐怖で震え上がった店長。

「じゃあね、市ノ瀬さん。丁寧な接客ありがとう。」

おばあちゃんはさっきまでの形相からは

考えられない笑顔で私にそう言うと

店を後にしたのだった。

神様だ。

私はこの時、おばあちゃんの後ろ姿を見て

そう思った。
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