ライ【完】
「いただきます。」

2人で過ごす最後の朝のいただきます

湿っぽくなるのが嫌でわざと明るく言った。

「元気だねぇ…」

そう言って笑いかけるライ。

元気なんかじゃない。

「何それ!?(笑)なんかライお爺ちゃんみたいだよ!?」

そう言うと

「18はもうお爺ちゃんなんです~労れ!」

と言い返してきた。

「はぁ!?ライはまだ私よりも2歳若いじゃん!ライがお爺ちゃんなら私はなんなのよ?」

「…お婆ちゃん?」

「言わないで!」

私が怒ると楽しそうに笑ったライ。

…これでいいの。

これでいいんだよ。

想像していた以上に

いつも以上に騒がしい朝御飯となって

私はホッとした。
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