ライ【完】
洗い物を終えてリビングへ行くと
ライはギターの弦を張り替えていた。
「変えるの?」
私の質問に頷いたライ。
「やっぱりちゃんと弦の使える期間守って使わないとギターが可哀想だろ。」
そう言ってニッパーを使って
バチんと古い太い弦を切る。
それから新しい弦を穴に通して
ペグでクルクルと弦を巻いていった。
「…錆びたら変えるじゃダメなんだね。」
そう言うとライは怒った。
「きっと志穂の元カレもそうだっただろ。こんなん見せたら元カレキレるどころじゃすまないと思うよ。」
そう言って私の前につき出した
1本の楽器。
「ライ―――これ…――」
「掃除してて見つけた。楽器が泣いてるよ。」
ずっとカバーをかけてて見なかった。
奥にしまってたのに…
ライに言われてもう一度その楽器を見ると
楽器―――
弦が殆ど錆びてしまって
1本の弦は切れてしまったベースは
少し悲しんでいるように見えた。
ライはギターの弦を張り替えていた。
「変えるの?」
私の質問に頷いたライ。
「やっぱりちゃんと弦の使える期間守って使わないとギターが可哀想だろ。」
そう言ってニッパーを使って
バチんと古い太い弦を切る。
それから新しい弦を穴に通して
ペグでクルクルと弦を巻いていった。
「…錆びたら変えるじゃダメなんだね。」
そう言うとライは怒った。
「きっと志穂の元カレもそうだっただろ。こんなん見せたら元カレキレるどころじゃすまないと思うよ。」
そう言って私の前につき出した
1本の楽器。
「ライ―――これ…――」
「掃除してて見つけた。楽器が泣いてるよ。」
ずっとカバーをかけてて見なかった。
奥にしまってたのに…
ライに言われてもう一度その楽器を見ると
楽器―――
弦が殆ど錆びてしまって
1本の弦は切れてしまったベースは
少し悲しんでいるように見えた。