ライ【完】
もちろん雷太がいないと分かると

入る意味のない軽音サークルには

入る気がなくて。

蒼先輩の誘いを断った私。

それでも蒼先輩は

私を軽音サークルに誘い続けた。

『俺のバンドに絶対志穂ちゃん入ってもらうから!』

『俺ね、本当はギターボーカルやってたんだけど、今ベースボーカルやってるんだよ!志穂ちゃん入ったらギターボーカルに戻るわ!』

そう言って。

蒼先輩は何処で私の事を知ったのだろうか。

私は何度も何度も断った。

だけど、諦めずに蒼先輩は何度も来て…

―――気がついたら2年の歳月が経っていた。

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