イケメン小説家は世を忍ぶ
アーロンの部下が身体検査をしなかったお陰で、スマホも持っているがここでは使用できない。

ユアン達が今どこにいるかもわからないが、どこかの国を経由してセピオンに入るつもりなら、すぐに救助を期待するのも無理だろう。

アメリカの協力もあるし、偵察衛星を使ってアーロンの居場所や俺達の位置の特定も可能だろうが、いつ救助が来るか……。

しかも、アーロンの部下が追ってくるなら、より厳しい状況になる。

頬に傷のある兵士……マックスが俺を直接殺さなかったのは、国民感情を考えてのことだろう。

王族をそう何人も殺しては、国民の支持を得られない。

飛行機事故で俺が亡くなれば、アーロン達にとって都合がいいのだ。

だが、俺が生きているとなれば、奴らは飛行機事故に見せかけて俺を殺すはず。
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